「不整形地」ってどうなの? - IQが高くなるアパート経営 | KIZUKU | 広島

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「不整形地」ってどうなの?

2023年11月27日

整形地と不整形地

 

突然ですが、アパートを建てるための土地を想像してみてください。
 
空地でしたか?地面は砂利?何か建物などが建っていましたか?そしてそれはどんな形をした土地でしたか?
 
恐らく、大多数の方が四角形の土地をご想像されたのではないかと思います。
 
確かに、正方形や長方形に近い形の方が、建物の配置、駐車場の確保など設計がしやすく、また、建物配置によるデッドスペースも少なくて済みます。そういった土地を「整形地」と呼ぶ一方で、形状が三角形やL形、形容しにくいような形の土地もたくさんありますが、これらは「不整形地」と呼ばれます。
 
不整形地の土地は、整形地に比べて不人気と言わざるを得ません。と、いうことは土地を買う側にしたら、同じ平米数の土地が整形地よりも安く買うことができる可能性があり、不整形地に十分な収益が取れるアパートを建てることができれば、それだけ利益が大きくなるということになります。
 

不整形地へのアプローチ

 

弊社は、これまで様々な不整形地に挑戦し、見事たくさんの収益物件を施工してまいりました。この度も、そのノウハウを生かし不整形地に素敵な物件を建築いたしましたので、ご紹介させていただきます。
 
–物件情報–
土地面積:約410㎡
延床面積:約430㎡
容積対象面積:約380㎡
木造3階建て 1LDK 12戸 (駐車場 6台)

 

上記がこの建物のスペックになります。土地の形は図01.左図のような形をしております。一見すると四角くてよい土地なのでは?と思われるかもしれません。確かに、この形で合っても敷地面積が十分あれば、如何様にもできる素敵な土地です。ただ今回、敷地面積が410㎡のところにどうしても1LDKを12部屋入れたい。そして駐車場も付けたい。ということで・・・・。
 
図01.左図の横に四角形が2つ並んでいます。大きい方が、1LDK12戸が入る大体の建物の大きさ、小さい方が駐車場1台分の大体の大きさとなります。どうやって配置したら建物と6台分の駐車場が確保できるでしょうか。
 

 

実はこの駐車場の確保、「実際に停めることができるか」を考えながら行うため、結構難しいものがあります。図01.右図の①は旋回することが不可能なので、道路に近い2台分くらいしか実際には停車することができません。②に関しましては、そもそも3台分しか設置できていない上、左上の駐車場は使えないことが明らかです。③は6台分駐車場を確保できていますが、1台もこの駐車場に入ってくることができません。さあ、我々はどうやって1LDK12戸の建物と6台分の駐車場を確保したでしょうか。
 
答えは「③で道路から車が進入できるよう建物をカットした」です。少々反則ぎみの答えで恐縮ですが、図で説明すると図02.左図の赤い点線部分でカットしています。そうするとどうしても、お部屋の形も変型地のような感じになってしまいます。実際この部分のお部屋の間取りは図02.右図のようなものとなっております。
 

 

使いにくさを逆手に取る

 
三角形のお部屋は使いにくそうで敬遠されることもあります。そのため、今回はDIY風の木目クロスを使用し、ここを「秘密基地」にしてみました。しっかりとベッドを置けるスペースを確保しつつ、三角形の鋭角になる部分には、そこがデッドスペースにならないようにデフォルトで棚がついています。あとはちょっとした棚や机などを置いて、快適秘密基地小部屋の完成です。
 

 

実際に家具を置いてみると、とても落ち着く素敵空間になりました。
  
このように、変型地であっても使い方、考え方次第でお得にアパートが建てられます。
もし土地の活用等でお困りのことがありましたら是非ご一報くださいませ。

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